野球・投球速度と握力との関係

近年、メジャーリーグや日本のプロ野球のピッチャーの投球速度は150km/hを超え、160km/hを平気で出す選手たちが台頭するようになりました。

ピッチャーをやっている選手たちは投球速度を上げようと必死になっており、スピード至上主義的な雰囲気があるように感じています。

スピードが全てではないことは誰もが分かっているとは思いますが、やはり打者との対戦においてはスピードが出ることにより有利となることは間違いありません。


また、投球速度と密接に関係のある体力要素やカギとなる動作が多くの研究によって明らかとなり、投球速度を上げるための方法論が多く出されるようになりました。
投球速度を上げるためには、ある程度の筋力が必要であり、筋力トレーニング・ウエイトトレーニングに励む選手たちが大半であることは周知の事実です。

しかし、それはプロ選手たちのレベルの話であり、成長過程にある青少年・野球選手たちには当てはまることなのでしょうか?

 

まずは小学生から高校生までの「投球速度」と、全身の筋力の指標とされる「握力」との関係を見てみたいと思います。

対象は小3~高2までの34名の選手。
対象は小3~高2までの34名の選手。

グラフは何となく右肩あがりになっているかと思います。
投球速度と握力・全身の筋力には正の相関、すなわち関係があると言えそうです。

青少年の選手においても、筋力が強い選手は投球速度が速いと言えそうです。

 

さて、球速を上げるための筋力トレーニング・ウエイトトレーニングは青少年期にやっても良いのかという疑問があります。
答えはイエスとも言えるし、ノーとも言えます。
どういうことか、世間一般に考える重いモノを持ち上げるトレーニングはノーですが、自重トレーニングや軽い負荷を用いたトレーニングはイエスということです。

英国でベストセラーとなった『筋トレの科学』という本においては「きちんと監督されたトレーニングなら、女子では11歳から、男子では13歳から始めることができる」と書いてあります。

「筋トレには若すぎる」という思い込みがあるとも書いてあります。
実際、私自身の指導経験からしても筋力トレーニングをしてケガや故障に見舞われたことはなく、むしろ、筋力トレーニングをしない方がケガや故障が起こり得ると考えます。

正しい知見を持って筋力トレーニングに励み、投球速度の向上を目指すことが大切です。

岐阜・野球塾B.A.Gでは投球速度を一つの成長の指標として定期測定を行なっております。

投球フォームの指導はもちろん、青少年期に必要な筋力トレーニングの指導も行なっております。

岐阜・野球塾B.A.Gのレッスンで投球速度の向上を目指してみませんか?

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