野球人にとって、夏の風物詩は?と問われれば、間違いなく「甲子園」と答えることでしょう。
いや、国営放送で大会の全試合が中継されるほど人気を集める「甲子園」は、日本人にとっても共通の夏の風物詩なのかもしれません。
「甲子園」は特別なモノであり、野球人たちの夢とロマンがそこにあります。
私も「甲子園」を目指して死に物狂いで高校生活を送った野球人の中の1人です。
「甲子園」を夢見て努力した日々の生活は、振り返ってみると、よくもそこまで頑張れたなと思うほどに過酷なモノだったと思います。
しかし、「甲子園」という夢を本気で叶えようとする労苦は労苦でもなんでもありませんでした。
がむしゃらに毎日毎日白球を追いかけ、『甲子園!』と叫びながら練習したことを昨日のように思い出します。
人は夢や何か目標があればそれに向かって自分の持てるお金も時間も労力も全て余すことなく使います。
夢や目標が人を動かす「原動力」とも言えるでしょう。
私もそうであったように「甲子園」は高校球児たちにとっての「原動力」でしょう。
そのような自分を奮い立たせ、熱くならせ、死に物狂いになれるようなモノがあるということは本当に幸せなことだと思います。
高校の担任の先生によく言われたことがあります。
「甲子園に向かって練習・努力するように勉強もすれば東大に行ける」
何か一つのモノに命を懸けて行なったことのある人は、その経験が必ず他のところにも生かされるはずです。
「甲子園」に対する批判も良く聞きますが、彼の原動力となるモノは絶対に廃してはならないでしょう。
野球だけをやっていてはいけないとは思いますが、何か一つのことに青春を懸けられることは尊重されるべきことだと私は思います。

「甲子園」は野球人たちの「聖地」だとも言われます。
甲子園を目指して頑張った経験のある人たちは、その場所に行くと気を受けてまた頑張ろうという気持ちになれるわけです。
そのような野球人にとっての特別な場所である「甲子園」は100周年を迎えるようになりました。
これからも野球人たちが夢とロマンを抱くことのできる場所が末永く存続していくことを祈るばかりです。
塾生たちもこれから皆成長していく過程で「甲子園」を目指して頑張る選手たちとなると思います。
夢を叶えるために努力する選手たちを全力サポートしていきたいと思います。